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伊東一刀斎

この記事は クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0 のもとで公表された伊東一刀斎 - Wikipediaを素材として二次利用しています。

  

伊東 一刀斎(いとう いっとうさい、生没年不詳)は戦国時代から江戸初期にかけての剣客名字伊藤とも。江戸時代に隆盛した一刀流剣術の祖であるが、自身が「一刀流」を称したことはなかったという。景久、前名、前原弥五郎。弟子に小野善鬼古藤田俊直神子上吉明ら。  

経歴について

一刀斎の経歴は異説が多く、どれが正しいか拠り所がない。

生没年は、1550年(天文19年)生年説、1560年(永禄3年)生年し1628年(寛永5年)没説、また1632年(寛永9年)に90余歳で没説、1560年(永禄3年)8月5日 (旧暦)に生まれ1653年(承応2年)6月20日 (旧暦)に94歳で没説がある。

出身地は、一般には伊豆国伊東の人であり、出身地から伊東姓を名乗ったといわれている。

(ただし、伊東には伊東一刀斎についての伝承、伝説等は一切伝わっていない)

しかし、「瓶割刀」の逸話によれば、一刀斎は伊豆大島の出身で、14歳のときに格子一枚にすがって三島に泳ぎ着き、三島神社富田一放と試合して勝ち、神主から宝刀を与えられた。

この刀で盗賊7人を斬り殺し、最後の1人が大瓶に隠れたところを瓶ごと二つに斬ったという。

ほかに、『一刀流傳書』によれば西国生まれとし、山田次朗吉によれば古藤田一刀流伝書近江堅田生まれの記述があるという。

『絵本英雄美談』によれば加賀金沢か、越前敦賀生まれで、敦賀城大谷吉継の剣の師だったが、大谷が関ヶ原の戦いで戦死したために浪人し、下総小金原(現在の松戸市小金付近か)に隠棲して死去したともいう。

また、終焉地についても丹波篠山説もある。

一刀斎の師と剣術の極意

『一刀流極意』(笹森順造)によると

「高上金剛刀を極意とし英名を走せていた中条流の達人鐘捲自斎通宗を江戸に訪ね、就いて自斎から中条流の小太刀や自斎の工夫になる中太刀を学んだ。弥五郎(一刀斎)は日夜一心不乱に鍛錬の功を積んだので(中略)自斎は深く感心して自流の極意、奥秘の刀たる妙剣、絶妙剣、真剣、金翅鳥王剣、独妙剣の五点を悉く弥五郎に授けた」という。

ほかにも、自ら編み出した極意として、愛人に欺かれて刺客に寝込みを襲われ、逆襲したときに生まれたという秘太刀「払捨刀」、

他に刃引・相小太刀・越身、

鶴岡八幡宮に参籠して無意識のうちに敵を斬り、悟りを得たという「夢想剣」などがある(溝口派一刀流伝書、他流伝書)。

「景久師、回國他流戰三十三なりと、没日は七日なりと。年號つまびらかならず」(『一刀流歴代略』)とあるようにその後一刀斎は諸国を遍歴し、勝負すること33度、ただの一度も敗れなかったという。

現存する伝真田信繁写本『源家訓閲集』に収録の「夢想剣心法書」には、1595年(文禄4年)7月のもので署名が「外田一刀斎他二名」とある。

外田一刀斎とは鐘捲自斎の別名でもあり、自斎も経歴のよくわからない人物である。

したがって、出身地など両者の事績が重なっている可能性もあると考えられる。

一方、柳生氏の記録『玉栄拾遺』の注記には、一刀斎の師は「山崎盛玄」とされている。

「名人越後」と称された富田重政富田流)の弟(兄とも)に山崎左近将監景成があり、剣名が高かった。

あるいはこの山崎景成が「山崎盛玄」である可能性もある。

唐人との試合

天正年間、相模三浦三崎に戸田一刀斎が諸国武者修行の途次に立ち寄り、多くの入門者があったとされる。

このとき、北条氏の家臣、古藤田俊直(古藤田一刀流、または外他一刀流、唯心一刀流の祖)を高弟としていることから、この戸田一刀斎は伊東一刀斎に間違いなさそうである。

1578年天正6年)、三浦三崎に唐人が来航したときに十官という中国刀術の名人がいて、一刀斎は扇一本で木刀を持った十官と試合し、勝ったといわれる。

一刀流の相伝

『一刀流口傳書』、『撃剣叢談』によれば、一刀斎は弟子の善鬼(姓不詳。なお一刀斎との出会いを描いた『耳袋写本では船頭とあり名は記述されていない。小野姓とするのは俗説)

と神子上典膳に下総国小金原(現千葉県松戸市小金原付近。なお『雜話筆記』では濃州桔梗ガ原(乗鞍岳北)とする)

で勝負させ、勝った典膳に一刀流秘伝を相伝した。

典膳は、後に一刀斎が徳川家康へ推薦した小野忠明小野次郎右衛門)である。1593年(文禄2年)に徳川秀忠に200石で仕えた。

一刀流は、小野忠明の後、

子の小野忠常小野派一刀流と、

忠明の弟(次子?)の伊藤典膳忠也伊藤派一刀流(忠也派とも)

に分かれ、以後も多くの道統が生まれた。

  • 伊藤典膳忠也は修行時代兄(小野忠明)の前の名前神子神典膳と名乗ったとされる(『剣術系図』彰考館本の注)

関連項目

参考書籍

小説

 
 
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